2008年 7月 18日(金)午前 0時 43分
トルコへ出かける日が、ぼちぼちと近づいてきている。職場へ、「旅行届」を出すとき、漠然と考えている行程表を、初めて書面にすることとなるが、毎回、このとき、自分の考えていることが、無理なものか、適切なものかが判ってくる。今回は、無理っぽいぞという感想。シリアに行くとして、やっぱ、でんだけして帰ってくるのは、もったいないと思うのでとなると、自ずと、トルコ滞在日数が制限されてしまう。今回、実は、これを思い知らされてしまったのです。だったら、陸路、ブルガリアに入るかと、居直ってみたりしている。ということで、毎度ながら、具体的な行程は、行きの飛行機の中となりそうだ。それもね、なかなか結論が出ないのです、毎回。どんどんと決断力が落ちています。あーでもない、こーでもないと、うじうじと考え出してしまうのです。老化現象ですね。
とにかく、本日のお出掛け記録を認めておく。今日は、繁昌亭の夜席「第1回上方・江戸 噺の会」に行ってきました。この会は、林家小染が主宰し、お友だちの東京の噺家さんを招くという趣向のものです。番組を記すと、たま「いらち俥」、文華「八五郎坊主」、燕路「井戸の茶碗」、(中入り)、竜楽「そば清」、小染「景清」という、なかなか豪華なものです。トップのたまは、こういうときに、よく出すネタ「いらち車」、今日は、箕面から帰りの部分にまで入ってくれました。2回目の市電との遭遇での三者のストップモーションが、秀逸です。アイデアマンらしい演出。そして、空中に舞い上がったところで、「気になるところですが、お時間です」と下がりましたが、これは、ちょっとかっこのいい切り上げ方、たま、冴えています。文華の「八五郎坊主」は、自分的には当代随一と太鼓判だったはずなのですが、緊張があったのかなぁ、奔放さに、物足りなさを感じました。それに、席の近くでアメを食べるバカ女に、気を削がれたのも大きいな。開演前の放送を、聞いてない。やかましいっちゅうねん。燕路は、「井戸の茶碗」、東京の噺家さんは、どうして、繁昌亭では、このネタを出すのでしょう。燕路は、軽妙と言えば、軽妙、だけど、「軽」の方にシフトしています。それに、早口なのかな、せわしない口調、徐々には慣れてきましたが、歳をとった侍の台詞では、トーンも変えて欲しいし、テンポもいじって欲しかったな。でも、噺の力はすごいものがあります。気になる口調を、いつしか、噺の力がクリアしてました。中入り明けは、竜楽で、「そば清」。ネタに入る前に、師匠円楽の作った寄席「若竹」に客が入らなかった話を延々とやってました。最初は、懐かしさで、興味津々でしたが、ちょっとしつこかったな。その感性で、ネタは大丈夫かと心配しましたが、飄々とした演じ方、キャラの描きわけに、わざとらしさを感じながらも、惹かれてしまってる黄紺でした。他のネタでの変身ぶりに逢いたい気になりました。トリの小染は、「景清」のフルヴァージョン。最後が、「瘤弁慶」風になるというのは、知識としては持っていましたが、実演に接するのは、初めてじゃないかな? 前半の主役のキャラが、明るすぎて、大丈夫かなと思っていたのですが、大丈夫だったと言っていいと思います。フルヴァージョンをするためには、目が見えなくなったことに拘泥しない方が、いいのかもしれません。漫画チックになるには、それ相応の準備が要るということなのでしょうね。
ということで、なかなか重量級の会になったと言えば、いいでしょうか? そうそう、今日、繁昌亭で、「彦八まつり」のチラシを発見。今年の奉納落語会は、4つ。いずれもが、プレ襲名披露と銘打ってる。米團治、枝鶴、春蝶、それに、つく枝の文三まで入ってました。文三襲名は、ホントにホントなのだと、確認できました。米團治に続き、えらい名前が復活します。
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