2009年 9月 3日(木)午前 0時 40分
1日の気温の上下が著しく、完全に寝冷えを引き起こしてしまいました。なんとなく体がけだるく、声がかすれて、かなり聞き取りにくいだろうなと思える声を出し、時々、咳が出るという状態。大事に至ると、今は怖いので、普段なら、この程度なら飲まない風邪薬を飲むように心がけています。で、今夜は、トリイホールでありました「第25回TORII講談席〜夏の終わりに超怪奇談〜“桜姫全伝曙草子(山東京伝・作)”イッキ読み!」に出向いてきました。こちらの講談会、混み合うということではないのですが、そこそこ集客力を発揮しているのですが、今日は、のっけから用意されている椅子も少なく、実際に入った客は、更に少なくという感じで、30人はいってただろうかという数字ですが、つばなれかどうかなんて言ってるのが、通常の講談会ですから、やはり、こちらの会は、それだけの集客力を持っているということです。今日は、南華さんが、ご自分の会で、8回に分けて読まれていた山東京伝作「桜姫全伝曙草紙」を、4つに分けて、3人の講談師さんがイッキ読みしようという試みでした。番組は、南舟「呑み取りの槍」、南華「(発端)鷲尾義治と妻野分」、南湖「(勃発)絶世の美女桜姫誕生」、南華・南海・南湖「フリートーク:草食男子と肉食女子が桜姫の魅力を語る」、(中入り)、南海「(流転)桜姫薄命を嘆く」、南華「(終局)全ての終わりと、、、報い」というものでした。南華さんの会では、飛び飛びにしか聴いていないため、この話の仕掛けというものというのが、全く解ってなかったなということが、今日、認識できました。そして、途中、分かりにくいなと思っていたことも、結局、最後のバラシの部分で、全容が判る仕掛けになっていますので、わからないところは、わからないという居心地の悪さを持ったままでいいのだということも判り、ようやく居心地の悪さ解消です。結局、桜姫の出生に関わる話が、一番のネタふりになっています。途中、偶発的に、また、なんで、そないにタイミング良くというエピソードも、根は、全て同一なのです。最後まできて、これって、「南総里見八犬伝」の「玉梓の怨霊」がたびたび登場し、全てのエピソードの大元になっていますが、あれのノリですね。それもそのはず、山東京伝は、曲亭馬琴と並ぶ、同時代の著名な読み本作者だそうです。この辺りは、専門が、そのあたりだったと推測できる南海さんが、トークの時間に紹介してくれました。なかなか興味の尽きない試みでした。
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