2014年 10月 22日(水)午後 11時 26分
今日は、朝方は気温が高かったのですが、時間が経つにつれて下がったよう。夜は、京都で落語会。昨日今日と、京都で遊ぶ日々です。行ったのは、「京都文化芸術会館」であった「第126回 桂文我上方落語選」。毎月、こちらの和室を使い行われている落語会です。その番組は、次のようなものでした。呂好「寿限無」、文我「コレコレ博打」、伯枝「長短」、文我「藁人形」、(中入り)、文我「佐々木裁き」。文我の会に、呂好の前座というのは初めての経験。呂好の「寿限無」も初めて。誰からもらったのでしょうか。わりかし古くさい言い回しが気になりました。名前の繰り返しは、子どもが誘いに来るのと、こぶができるエピロードでしたから、通常の型でした。「コレコレ博打」は、「東の旅」の帰路での噺。水口が舞台と言ったでしょうか、文我は、往路と帰路の具体的な道筋を、お伊勢さん近辺については説明してくれましたが、三重県の聞いたことのない地名は解りませんでした。「コレコレ博打」は珍品。今、この噺をするのは、文我以外では、九雀くらいでしょう。博打で負けた喜六と清八が、宿屋を脱け出し、たどり着いたお堂では賭場が開かれている。そこに入って行った二人は、化け物と間違えられてしまうというもの。最後のオチを動作で示す代表的な噺です。残念ながら、水曜日は、どうしても集中力が続かず、今日は、このネタの半ばでうとっときてしまいました。ゲスト枠の伯枝は、文我の会に喚ばれる常連組の一人。マクラで、角座話から、往年の歌謡ショーのテーマソングを披露してくれたので、これはないだろうと踏んだ「長短」が出ました。ついこの前も聴いたはずと思うのですが、どの会だったかを思い出せないでいます。文我の2つ目は、未知の噺「藁人形」。暗い噺です。せっせと貯めた30両の金をだまし取られた乞食坊主。家に閉じこもり藁人形を油煮にする。様子を見にきた甥がいぶかしがると、「騙した女は、糠家の娘だから釘は打てない」という下げ。騙した女に復讐するエピロードが続くのかと思っていたら、この下げに向かいました。なんか肩透かしを食らったという感じがしました。中入り明けは軽めかと思っていたら、「佐々木裁き」にびっくり。しかし、この「佐々木裁き」が良かった。文我ベストと言える出来栄え。テンポが自在に動かされ、臨場感が高まります。登場人物の描き方も、過剰にならず適度のデフォルメが心地よいものでした。
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