2009年 12月 12日(土)午前 2時 55分
木曜日は、前の職場の方々と、半年ぶりの再開。恒例の呑み会を、京橋で持つことができました。そして、今夜は、ようやく迎えた4週間ぶりに休める土曜日、その前日というので、気分は格別です。そんないい時間を、シネヌーヴォで映画を見ることに使いました。以前、シネヌーヴォで、「オランダ映画祭」が行われたときにアナウンスされ、それ以来、公開を楽しみにしていたオランダ映画「ドゥーニャとデージー」を見に行ったのです。主役の二人は、18歳の女の子。デージーは、生粋のオランダ人ですが、ドゥーニャの方は、モロッコ系オランダ人。仲良しの二人なのですが、デージーは、シングルマザーに育てられ、大変な発展家で、別れることを宣言してから、別れた男の子どもを妊娠していることを知ります。一方のドゥーニャは、オランダ育ちですが、モロッコ人の家族、親族の勧めを断り切れずに、モロッコへお見合いに行ってしまいます。ちょうどその時期に、堕胎手術を受けようとしていたデージーは、シングルマザーに育てられた自分と、お腹の中にいる子どもとを比べて、自分が望まれて生まれた子どもなのかどうか、特に、今は行方不明となっている父親の真意を知りたく、父親がいるはずのモロッコに渡ります。モロッコと言っても知っているわけではなく、頼るのはドゥーニャとなるわけで、二人の再会が実現します。父親探しをしたいデージーと、親の言いなりになり結婚をすることから逃げたいドゥーニャの思惑が一致し、二人は、ドゥーニャの家族、親族のいるところを、他の人には黙って離れます。ここから、二人の進んで行くロードムービーと化していきます。カサブランカ、マラケシュなど、ちょっとステレオ・タイプのモロッコ紀行が始まります。ちょっとくさいのですが、わりかしいい風景を映してくれます。やがて、実の父親と再会したデージーは、父親と話をすることで、子どもを産むことを決意していきます。ドゥーニャの家に戻ると、オランダから駆けつけていた母親と再会でき、大感激で、こちらは、あまりにきれいにハッピーエンド。ドゥーニャはと言えば、デージーと旅をするなかで、自分のルーツが、この地にあることを自覚していきます。オランダ生まれのドゥーニャには、モロッコの旅自体で、自らのルーツから逃げていたことを自覚する旅となったのです。とまあ、きれいにまとまり過ぎたかなっていうところで、鼻をつくような箇所が幾つもの出てきたのが不満かな? ドゥーニャ役の女優さんが、とっても引き締まった顔立ちで、えらく目立っていました。
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