2013年 5月 23日(木)午後 11時 14分
今週に入って、ここまでずっと夜遊びなしの生活。晩酌をしながら食べ過ぎたようで、ちょっとの間に太ってしまった感じ。僅かな変化も気になる今日このごろ、今日は、しっかりと夜遊び復活です。行き先は「應天院」。今夜は、こちらで「カンセイの法則」の公演「田舎に住む人たちR」を観てまいりました。以前一度だけ、この劇団のアトリエ公演を観に行ったことはあるのですが、本公演に行くのは初めてという劇団でした。芝居のスケールが違うのを、これで2回観たことになりましたが、印象は同じものでした。とっても達者な役者さんたち。台本は、日常のスケッチを描くことで、人々の心情のおかしさ、強さ、弱さ、感動、そういったものを導き出そうというポリシーと看えました。ただ取り上げる素材が、あまりに小さなものであったり、ステレオタイプ的な処理というきらいがあるなの印象です。今回も、仕事がなく暇をもて余している村の観光課が舞台。やり手の町長により事業仕分けの対象になり、廃止の運命に。ところが、のんびりとした観光課は、村民の憩いの場でもあったために、廃止の撤回を求める運動が盛り上がる。ちょうどその頃、休暇で釣りにきた男二人が、この騒動に遭遇し、村民らの素朴な心根に触れ、その観光課廃止を撤回させるべく、村の観光地作りに協力していくというもの。その中で、その東京から来た二人の男が、「人間、何のために働くのか」を自問し続けるという、ちょっとしたメッセージを込めながら、ストーリーは展開していきました。その辺が、かなり陳腐なもので、観ていて結構恥ずかしくなりました。松竹家庭劇の現代版を観ているようと言えば、松竹家庭劇には失礼かもしれません。客演陣も個性的なんだけど、めざしているところに付いていけない劇団は、わりかしあることはあるのですが、この劇団も、その仲間入りだなと、ちょっと見切りをつけたい気分。役者陣が上手なだけに、劇団のコンセプト自体に課題ありというところでしょうか。
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